松本市島内の『かみ合わせ』に力を入れた歯医者さん

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小児矯正を受ける子供

こんにちは。長野県松本市島内「JR島内駅」より徒歩5分にある歯医者「おおた歯科・矯正歯科医院」です。

「歯科医院で急速拡大装置をすすめられた」「どんな治療なのかわからない」など、急速拡大装置に関する疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。急速拡大装置は、歯並びや噛み合わせを整えるために使用される矯正装置のひとつです。

成長期の子どもの治療に用いられることが多い装置ですが、必要な治療なのか疑問を持たれる方も多いでしょう。

本記事では、急速拡大装置の概要やメリット・デメリット、他の治療との併用について詳しく解説します。急速拡大装置について理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

急速拡大装置ってなに?

急速拡大装置ってなにか考える子供

急速拡大装置は、上顎の幅を広げるために使用される矯正装置です。上顎の骨に働きかけて顎の幅を広げ、歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保します。

成長期の子どもや若い方を対象に、短期間で効果を発揮する治療法です。急速拡大装置は、数週間〜数か月の使用で効果が現れます。従来の拡大装置と比べて治療期間が短縮されるため、負担を軽減できるのが大きなメリットと言えるでしょう。

急速拡大装置を使用することで、矯正器具を使用した治療をスムーズにおこなえる準備が整います。また、呼吸改善が期待できるケースもあります。

急速拡大装置のメリットとデメリット

急速拡大装置のメリットとデメリットのイメージ

急速拡大装置は、短期間で顎の幅を広げることができます。急速拡大装置にはさまざまなメリットが存在しますが、デメリットもあります。

ここでは、急速拡大装置のメリット・デメリットを解説していきます。

急速拡大装置のメリット

急速拡大装置には、短期間で顎の幅を広げる以外にもさまざまなメリットがあります。急速拡大装置のメリットは、以下のとおりです。

短期間で顎の幅を拡大できる

急速拡大装置の最大のメリットは、短期間で効果を得られることです。数週間〜数か月の使用で上顎の幅を広げることが可能です。

上顎の幅を広げることで、歯列矯正に必要なスペースが確保され、後の治療がスムーズに進むことも期待できるでしょう。他の拡大装置と比べて治療期間が短く、負担が軽減される点が大きなメリットです。

呼吸機能の向上

上顎が狭いと、口の中のスペースが不足して鼻腔が狭くなることがあります。鼻のとおりが悪くなるため口呼吸が習慣化し、いびきや睡眠時無呼吸症候群などの問題を引き起こすリスクがあるでしょう。

急速拡大装置を用いて上顎を広げると、鼻腔が拡張され、鼻呼吸がしやすくなるため口呼吸が改善される可能性があります。口呼吸が原因で健康や発育に悪影響が出ている子供には特に、有効な手段のひとつといえるでしょう。

咬み合わせの改善

顎の幅が狭いと、上下の歯がうまく噛み合わない不正咬合の原因となることがあります。急速拡大装置を使用して上顎を拡大すると、上下の歯の咬み合わせが改善できます。

噛み合わせが良くなると、咀嚼しやすくなり顎関節への負担も軽減されるため顎関節症のリスク回避や消化器官への負担も減少します。

抜歯を避けられる

ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯が並ぶスペースが不足している場合は、健康な歯を抜歯する必要があります。健康な歯を抜くことに抵抗がある方にとって、大きなデメリットになるでしょう。

一方、急速拡大装置を使用した場合、顎の幅が広がるため歯が収まるスペースを確保できる可能性が高まります。成長期の子どもでは、顎の骨が柔らかく装置による拡大の効果が高いため、抜歯を回避できることが期待できます。

急速拡大装置のデメリット

急速拡大装置には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。治療を始める前に、特徴をしっかり理解しておくことが大切です。

ここでは、急速拡大装置のデメリットについて解説します。

慣れるまで日常生活に支障が出やすい

急速拡大装置は上顎に装着するため、口内が装置に慣れるまで違和感が出る可能性が高いでしょう。装置によって舌が動くスペースが狭くなるため、発音や食事中に不便を感じる場合が多いです。

また、急速拡大装置は固定式なので、装置の隙間に食べカスなどの汚れがたまりやすくなります。ブラッシングを工夫し、時間をかけて丁寧に磨く必要があるでしょう。適切なケアを怠ると、口内に汚れがたまり虫歯や歯茎の腫れにつながるため注意が必要です。

軽度の痛みや不快感がある

急速拡大装置で顎を広げる際、軽度の痛みや圧迫感が発生することがあります。とくに初めて装置を入れる際や、装置の調整直後は歯や顎に負荷がかかるため不快に感じる場合があります。

痛みや違和感は一時的であるケースが多いですが、痛みに弱い方にとって大きなデメリットになるでしょう。

適応症例が限られている

急速拡大装置は、骨の柔軟性が高い成長期の子どもに使用すると十分な効果が得られるとされています。大人は骨の成長が完了しており硬化しているため、十分な効果が得られない可能性が高いのです。

成人が急速拡大装置を使用する場合、外科処置が必要になるケースもあるでしょう。

定期的な歯科医院の受診が必要

急速拡大装置はもちろん、矯正治療を受ける場合は歯科医院で定期的に口内の状態を確認してもらう必要があります。1〜2か月に1回は通院する必要があるため、忙しい方には負担になってしまうでしょう。

通院を怠ると治療計画が乱れ、治療期間が伸びる可能性もあるため注意が必要です。

急速拡大装置で治療できる症例・できない症例

歯並びが悪い子供

急速拡大装置は、上顎の幅を広げることを目的とした治療法です。

ただし、すべての症例に対応できる治療法ではないことを理解しておきましょう。以下に、治療できる症例とできない症例について解説します。

急速拡大装置で治療できる症例

急速拡大装置で治療できる症例は、以下のとおりです。

上顎の幅が狭い症例

急速拡大装置は、上顎が狭く歯が並ぶスペースが不足している症例に有効です。八重歯など歯と歯に重なりが見られる症例は、上顎のスペース不足が原因である可能性が高いです。

急速拡大装置で上顎の幅を広げることで、歯が正しい位置に並ぶためのスペースが確保できます。

不正咬合の改善

不正咬合のなかでも、部分的に上下の噛み合わせが逆転している交叉咬合は、急速拡大装置での改善が期待できます。上顎の幅を広げることで、逆転している噛み合わせが改善されバランスが整うでしょう。

成長期の子どもや若年層

成長期の子どもは骨の柔軟性が高く、急速拡大装置の効果が得られやすいです。急速拡大装置は小児矯正の一環として使用されることが多く、将来的な歯列矯正の準備段階としても活用されています。

治療できない症例

急速拡大装置で治療できない症例は、以下の通りです。

骨の成長が完了している

上顎の成長が完了している成人は、骨が硬化しているため急速拡大装置だけでは十分な効果を得ることが難しい場合があります。大きく骨の拡大が必要な症例では、外科処置を併用しなければならないかもしれません。

上顎以外に問題がある場合

歯並び・噛み合わせの問題は、上顎が原因でない場合も数多くあります。例えば、下顎の形状や位置に問題がある場合、急速拡大装置だけでは解決できないことがあります。他の矯正治療や外科的処置が適応となるでしょう。

重度の歯周病がある

歯周病が進行しているケースでは、歯や骨に負担をかける矯正治療を行う前に、歯周病の治療を終わらせる必要があります。顎の骨の吸収が大きい場合は、急速拡大装置を使用して症状が悪化するリスクがあるためです。

急速拡大装置と他の治療方法との併用について

急速拡大装置とワイヤー矯正を併用する子供

急速拡大装置は、単独で使用する場合もありますが、他の矯正治療と併用することで、より高い効果を得られます。以下に、急速拡大装置と他の治療法の組み合わせについて解説します。

ワイヤー矯正・マウスピース矯正との併用

ワイヤー矯正やマウスピース矯正をおこなう際に、顎の骨が狭く歯が並ぶスペースが不足している場合があります。このような症例では、急速拡大装置で上顎の幅を広げることで、歯列矯正に必要なスペースを確保することが可能です。

顎の幅を拡大した後に矯正装置を使用すれば、歯を正しい位置に動かすことができるでしょう。また、急速拡大装置で歯が並ぶスペースが確保されるため、抜歯の可能性も少なくなります。

外科的処置との併用

成人で骨が硬化している場合、急速拡大装置のみでは十分な効果が得られないことがあります。このような症例では、外科処置を併用することで、治療効果を高めることが可能です。

硬化した顎の骨を一部切開した後に、急速拡大装置で顎を広げる治療をおこないます。成人で顎の大幅な拡大が必要な場合に、選択される併用方法です。

急速拡大装置を使うときの注意点

急速拡大装置を使うときの注意点のイメージ

急速拡大装置を使用する際には、いくつかの注意点があります。治療効果を最大限に引き出すためにも、注意すべきことを理解しておくと良いでしょう。

以下に、急速拡大装置を使う際の注意点について解説します。

自己管理が必要

急速拡大装置にはスクリューと呼ばれるネジ穴があります。ネジを回すことで装置の横幅が広がり、顎の骨が拡大する仕組みです。そのため、ご自身で1日1〜2回ほど歯科医師に指示どおりにネジを回す必要があります。

小さなお子さまの場合、ご自身でネジを回すことが難しいため保護者の協力が必要になるでしょう。ネジを回し忘れると治療計画どおりに骨の拡大ができないため、治療期間が伸びる可能性があります。

適切なセルフケアをおこなう

装置の周りは食べカスやプラークがたまりやすい環境になります。歯磨きが不十分だと、口腔内の衛生状態が悪化するリスクがあるでしょう。

装置の隙間や金属部分は磨き残しが生じやすいため、歯間ブラシやワンタフトブラシなどを使用して丁寧にケアを行ってください。歯科医師・歯科医衛生士から指導を受けたケア方法を、自宅でもしっかり実践することが大切です。

食事に制限がある

急速拡大装置を装着している間は、食事にも注意が必要です。硬い食べ物や粘着性のある食べ物は装置の変形・破損を招く可能性があるため避けましょう。柔らかい食べ物や細かくした状態の物を選ぶことで、装置への負担を軽減できます。

また、砂糖を多く含む食品や飲料は虫歯のリスクを高めるため、摂取を控えたほうが良いでしょう。

顔貌が変化する

急速拡大装置は、上顎の骨を急速に拡大させるため、小鼻や口元が横に大きく広がった感覚が出る場合があります。見た目が変化するため心配になる方が多いですが、成長とともに周囲の骨格も成長するため、基本的には問題ありません。

まとめ

笑顔の子供

急速拡大装置は、短期間で歯列や顎の骨の幅を広げられる矯正装置です。成長期の子どもに使用するのが一般的で、早期に使用することで将来的な矯正治療の負担を軽減できる可能性があります。 

ただし、装置の使用には自己管理の手間などデメリットもあるため、歯科医師とよく相談しながら治療方針を決めることが大切です。急速拡大装置は、他の矯正治療と組み合わせることで、より効果的な結果が期待できる場合もあります。

どの治療法が適切な方法なのか、歯科医師とよく相談したうえで選択するようにしましょう。

急速拡大装置による治療を検討されている方は、長野県松本市島内「JR島内駅」より徒歩5分にある歯医者「おおた歯科・矯正歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みの少ない丁寧な治療を意識して診療にあたっています。一般歯科だけでなく、矯正治療や小児歯科、予防歯科にも力を入れています。

診療案内はこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

治療のご予約以外にも・検診・歯石取り・歯のクリーニング・フッ素塗布・治療のご相談のご予約も承っております。
 

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