
こんにちは。長野県松本市島内「JR島内駅」より徒歩5分にある歯医者「おおた歯科・矯正歯科医院」です。
健康維持のためのさまざまな取り組みがあるなか、予防歯科が気になっている方も多いのではないでしょうか。予防歯科とは、口内のトラブルを未然に防ぐための取り組みです。お口の中を健康な状態に保てれば、将来的に歯を多く残せるでしょう。
この記事では、予防歯科の基本的な知識と予防歯科ですること、費用、通院頻度について解説します。予防歯科のメリット・デメリットについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
予防歯科とは

予防歯科とは、虫歯や歯周病など、口内の病気を未然に防ぐための取り組みです。セルフケアだけでなく、歯科医院でのケアを併用することがポイントです。
毎日しっかりとセルフケアを行いつつ、定期的に歯科医院でのケアを受けることで、長期間にわたり歯の健康を保てるでしょう。
高齢になると、虫歯や歯周病が原因で歯を失うリスクが高まります。令和4年の歯科疾患実態調査結果によると、70歳〜74歳の歯の本数の平均は21本、75歳〜79歳は18.1本、80歳〜84歳は15.6本、85歳以上は14本でした。
歯の本数は、身体と心の健康に大きく関わっており、歯の喪失が少なくよく噛めている方ほど生活の質や活動能力が高いことがわかっています。
早期に予防歯科に取り組むことで、高齢になってからも自分の歯で食事を楽しむことができます。また、全身の健康維持にもつながるでしょう。
参照元:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」
予防歯科ですること

予防歯科では、口内の健康を維持するために、さまざまなことを行います。具体的には、以下のようなケアが行われます。
- 口内の検査
- 歯のクリーニング
- 噛み合わせの調整
- フッ素塗布
- ブラッシング指導
それぞれ詳しく解説します。
口内の検査
予防歯科では、まず口内の検査を行い、現在の状態を確認します。具体的には、以下の点のチェックが行われます。
- 虫歯の有無の確認
- 歯周ポケットの深さの測定
- 歯茎の腫れや出血のチェック
虫歯の有無や歯周ポケットの深さを測定し、歯茎の腫れや出血のチェックを行うことで、歯周病やその他の口腔内の問題を発見できます。また、歯だけでなく、舌や唇などの状態も細かくチェックします。
口内で気になることがある場合には、検査の際に歯科医師や歯科衛生士に相談すると良いでしょう。
例えば、痛みや違和感がある部分や日常生活で気になる点について相談すれば、より適切なケア・アドバイスを受けられます。予防歯科の検査は、個々のお口の中の状態に合わせたケアを提供するための重要なステップです。
歯のクリーニング
口内の検査をしたら、歯のクリーニングを行います。まず、染め出しを行い、歯垢が付着している部分を可視化します。これによって、磨き残しが多い部分を把握できます。患者さん自身もどの部分のケアが不十分かを理解しやすいでしょう。
その後、専用の器具や機械を使って、セルフケアでは除去しきれない歯垢や歯石を取り除きます。歯のクリーニングを受けることで汚れや着色を除去できれば、見た目も改善し、虫歯や歯周病の予防につながります。口臭の発生も防げるでしょう。
歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受けることは、長期的な口内の健康維持に大きな役割を果たします。
噛み合わせの調整
予防歯科では、噛み合わせの調整を行うこともあります。噛み合わせが悪いと、一部分の歯に負荷がかかり、その歯や周辺の歯茎にトラブルが生じやすくなります。また、噛み合わせは咀嚼のしやすさや発音のしやすさにも影響します。
噛み合わせが悪くなる原因は、骨格や歯の大きさ、歯周病、歯ぎしり・食いしばりなどさまざまです。
歯科医院では、歯を削ったり詰め物をしたりして噛み合わせを調整し、歯に均一に力が入るようにします。噛み合わせの状態によっては、歯列矯正が必要となることもあります。
フッ素塗布
予防歯科では、虫歯を予防するためにフッ素の塗布も行います。フッ素には、歯の質を強化したり、虫歯菌の働きを抑制したりする効果があります。フッ素が配合された歯磨き粉もありますが、歯科医院では高濃度のフッ素を使用します。
フッ素の効果が持続する期間は3〜4ヶ月ほどであるため、虫歯を予防するためには、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けるのが推奨されます。
ブラッシング指導
予防歯科では、セルフケアの質を高めるためにブラッシング指導も行います。歯科医院で歯のクリーニングを受けても、自宅でのケアが不十分であれば、虫歯や歯周病の予防効果は長続きしないからです。
歯並びや詰め物・被せ物の有無、磨き方の癖などによって、歯垢が残りやすい部分は異なります。ブラッシング指導を受ければ、磨き残しの多い部分や自分の歯磨きの癖を知ることができ、適切な方法で歯磨きができるようになるでしょう。
予防歯科の費用と通院頻度

予防歯科の費用は、保険が適用される場合と自費診療の場合とで異なります。目安は以下の通りです。
- 保険適用の場合:3,500円程度(3割負担の場合)
- 自費診療の場合:1万円程度
自費診療では、最新の機器を使った高度なケアを受けられる一方で、費用は高くなるでしょう。予防歯科に通う頻度は3〜6ヶ月に1回が目安です。お口の中の状態などによっても頻度は異なりますので、歯科医師の指示に従いましょう。
予防歯科に通うメリット・デメリット

予防歯科に通うことにはメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットを理解し、予防歯科の受診を検討しましょう。
予防歯科に通うメリット
予防歯科に通うメリットは、以下のとおりです。
- 歯や歯茎を健康な状態に保てる
- 口内の問題を早期に発見できる
- 口臭を予防・改善できる
- 歯の治療にかかる費用を抑えられる
- 健康維持につながる
予防歯科に通うことで、歯や歯茎を健康な状態に保てます。口内の問題を早期に発見し、重症化する前に対処できるのもメリットです。虫歯や歯周病、口臭の予防・改善にも役立ち、将来的にかかる治療費も抑えられるでしょう。
また、歯周病が進行すると、誤嚥性肺炎や糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。全身の健康を維持するためにも、予防歯科は非常に重要な取り組みなのです。
予防歯科に通うデメリット
予防歯科に通うデメリットは、以下のとおりです。
- 時間がかかる
- 費用がかかる
- 口内のトラブルを完全には予防できない
定期的に歯科医院へ通う必要があるため、時間と手間がかかります。毎回の通院には費用がかかり、とくに自費診療の場合は高額になることもあるでしょう。また、口内のトラブルを完全に予防することは難しく、定期的にケアを受けても問題の発生リスクをゼロにはできません。
しかし、予防歯科に通うことで回避できることも多く、デメリットを上回るメリットがあると考えてよいでしょう。
まとめ

予防歯科とは、口内のトラブルを未然に防ぐための取り組みです。セルフケアだけで歯垢や歯石を完全に取り除くことや口内の異変に気づくことは難しいです。
歯科医院では、お口の中の検査や歯のクリーニング、噛み合わせの調整、ブラッシング指導などを行います。これによって虫歯や歯周病などのトラブルを防ぐことができるでしょう。また、口内を健康な状態に保つことは、全身の健康維持にもつながります。
定期的に歯科医院に通うことを、煩わしく感じる方がいるかもしれません。
しかし、長期的な健康の維持や生活の質の向上に大きく貢献することを理解し、予防歯科に通うことを検討するのもよいでしょう。
虫歯や歯周病を予防したいとお考えの方は、長野県松本市島内「JR島内駅」より徒歩5分にある歯医者「おおた歯科・矯正歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みの少ない丁寧な治療を意識して診療にあたっています。一般歯科だけでなく、矯正治療や小児歯科、予防歯科にも力を入れています。