
こんにちは。長野県松本市島内「JR島内駅」より徒歩5分にある歯医者「おおた歯科・矯正歯科医院」です。
子どもの歯を守りたいと思っている保護者の方は多いでしょう。子どもの歯は大人に比べて虫歯になりやすいです。そのため、虫歯を予防するために対策をすることが大切なのです。
今回は、子どもの虫歯の予防方法について詳しく解説します。子どもの歯が虫歯になりやすい理由や、乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
子どもが虫歯になりやすいのはどうして?

子どもの歯が虫歯になりやすいのには、次に挙げるような理由があります。
エナメル質が薄い
乳歯の表面を覆っているエナメル質は、永久歯のエナメル質に比べて薄いです。エナメル質は歯のバリアのような役割を担っており、虫歯菌の出す酸から歯を守っています。乳歯はこのエナメル質が薄く、酸の影響を受けやすいため、虫歯になりやすいのです。
また、エナメル質のすぐ下にある象牙質は柔らかいため、虫歯が進行しやすいです。そのため、短期間で虫歯が神経近くまで達することもあります。虫歯が神経にまで進むと、痛みを伴うだけでなく、治療も複雑になり、歯を大きく削る必要があります。
歯磨きができていない
子どもの場合、自分でうまく歯磨きができないケースが多いです。磨き残しが多ければ、その分虫歯になるリスクも高まります。
また、乳歯から永久歯への生え変わりの時期は歯が凸凹して歯磨きがしにくくなります。これによって、磨き残しが生じると虫歯になる可能性があるのです。これを防ぐためには、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげることが重要です。
虫歯に気づきにくい
乳歯の虫歯は初期段階では白く濁ったような色をしていることが多く、健康な歯と見分けがつきにくいです。そのため、気づかないうちに虫歯が象牙質まで達することもあります。
特に、前歯の裏側や歯と歯の間など、見えにくい場所の虫歯は保護者の方が毎日注意して見ていても発見が遅れることがあります。
甘いものの摂取が多い
甘いものの摂取が多いことも、子どもが虫歯になりやすい理由です。子どもは甘いお菓子やジュースなど糖分を多く含む食品を好みます。糖分は虫歯菌のエサとなり、口の中で酸を生み出して歯を溶かします。
食事回数が多い
大人に比べて子どもは一度に食べられる量が少なく、食事の回数が増えがちです。食べ物を口にするたびに、口の中は一時的に酸性に傾きます。
特によくないのが、長時間食べ続けるダラダラ食べが習慣になっている場合です。ダラダラ食べをしていると、お口の中が酸性の状態に傾く時間が長くなるため、虫歯になるリスクが高まります。
症状を言葉にできない
乳歯が虫歯になっても、初期の段階では痛みを感じることはほとんどありません。また、痛みがあっても、子どもの場合はそれをうまく言葉にして説明することが難しく、保護者の方が異常に気づくのが遅れがちです。
そのため、保護者の方はお子さんの食べ方や表情、歯を磨いているときの反応などを観察する必要があります。例えば、片側だけで噛んでいる、歯ブラシが当たると嫌がる、といった場合には虫歯になっているかもしれません。
乳歯が虫歯になると永久歯にも影響を及ぼす?

乳歯が虫歯になると、あとから生えてくる永久歯に影響を及ぼす可能性があります。どのような影響を及ぼす可能性があるのか見てみましょう。
永久歯の発育に影響を及ぼす
乳歯の虫歯が進行して歯の根の先にまで炎症が広がると、永久歯の発育に影響が及ぶ可能性があります。例えば、永久歯の表面に白い斑点ができたり、茶色く変色したりすることがあるのです。
歯並びや噛み合わせが悪くなる
乳歯の虫歯を放置したことで早期に失うと、歯が抜けたスペースを埋めるために隣の歯が移動することがあります。その結果、永久歯が生えるスペースがなくなると、歯並び・噛み合わせが悪くなることがあるのです。
永久歯も虫歯になるリスクが高まる
乳歯の虫歯が歯の根にまで進行すると、これから生えてくる永久歯も虫歯になるリスクが高まります。また、乳歯から永久歯への生え変わりの時期は歯磨きがしにくく、永久歯の表面も未成熟なため、特に虫歯菌の影響を受けやすいです。
顎の発育に影響を及ぼす
乳歯の虫歯が進行して痛みが出るようになると、子どもは痛みを避けて片側だけで噛むようになります。
片側で噛む状態が続くと、顎の発育に偏りが生じ、噛む力のバランスが崩れることがあります。これによって、顔の左右のバランスが崩れたり、顎関節症を引き起したりするリスクが高まるでしょう。
また、食べ物をしっかり噛み砕けなくなると、子どもの身体の成長に悪影響が及ぶ可能性もあります。
虫歯予防のためにできること

上述のとおり、乳歯が虫歯になるとさまざまなリスクを伴います。そのため、しっかりとお口のケアをして虫歯を予防することが大切です。ここでは、虫歯を予防するためにできることについて解説します。
毎日しっかりと歯磨きをする
虫歯を予防するためには、毎日しっかりと歯磨きをすることが大切です。特に就寝前の歯磨きはしっかり行いましょう。就寝中は唾液の分泌量が減少し、口腔内の自浄作用が低下するため、虫歯菌が活動しやすくなります。
小さなお子さんの場合、自分だけでうまく歯を磨くことは難しいです。そのため、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげましょう。特に奥歯や歯と歯の間には汚れが残りやすいです。保護者の方が仕上げ磨きをして、細かい部分に付着した汚れも落としてあげましょう。
仕上げ磨きは、子どもが自分で上手に磨けるようになる10歳くらいまでは続けることが推奨されます。
フッ素を活用する
フッ素には、歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。そのため、フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯の予防につながるのです。
また、歯科医院でフッ素塗布を受けるのもよいでしょう。歯科医院では市販の歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を使用するため、より効果的に虫歯を予防できます。フッ素塗布は、歯が生え始めたころから受けられます。
年に2〜3回の頻度で歯科医院でフッ素塗布を受けることが推奨されます。
シーラントの処置を受ける
シーラントとは、歯の溝を歯科用の樹脂で埋める処置です。特に、乳歯の奥歯の溝は深く、食べかすなどの汚れがたまりやすいです。この溝を専用の樹脂で埋めることで、食べかすなどの汚れがたまりにくくなるため、虫歯の予防効果が期待できます。
間食の時間を決める
間食の回数や時間が不規則で、ダラダラと食べ続ける習慣があると、口腔内が常に酸性の状態になり、虫歯のリスクが高まります。虫歯を予防するためには、間食の時間を決めることが大切です。また、おやつのあとには歯磨きをしましょう。
定期的に歯科検診を受ける
定期的に歯科検診を受けることで虫歯の早期発見・早期治療が可能です。また、歯科医院では、歯のクリーニングやフッ素塗布、シーラントなどの予防処置を受けることができます。
特に乳歯が抜けて永久歯が生えてくる時期は虫歯になりやすいため、3〜6か月ごとに検診を受けるとよいでしょう。
まとめ

子どもは大人に比べて虫歯になりやすいです。この原因には、乳歯のエナメル質は薄いこと、歯磨きがうまくできないこと、甘いものの摂取が多いことなどが挙げられます。
乳歯が虫歯になると、永久歯の成長が妨げられたり、歯並び・噛み合わせが悪くなったりする可能性があります。そのため、虫歯にならないように予防することが大切なのです。
虫歯を予防するためには、毎日しっかりと歯磨きをすることが何よりも大切です。10歳くらいまでは保護者の方が仕上げ磨きをしてあげましょう。
お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの方は、長野県松本市島内「JR島内駅」より徒歩5分にある歯医者「おおた歯科・矯正歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は、痛みの少ない丁寧な治療を意識して診療にあたっています。一般歯科だけでなく、矯正治療や小児歯科、予防歯科にも力を入れています。
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